auひかりの実測平均は有線接続で下り約929Mbpsです。これを大きく下回っているなら、原因は回線ではなく宅内環境にある可能性が高くなります。

この記事では、原因を切り分ける手順と、それぞれの対処法を順番に解説します。回線を乗り換える前に、まずここを確認してください。

切り分けの順番

  • ①有線で測定する/これが回線の実力値。ここが速ければ回線に問題はありません。
  • ②LANケーブルを確認する/カテゴリ5e未満だと1Gbpsを通しません。
  • ③Wi-Fiの設定を見直す/5GHz帯への切り替えと設置場所。
  • ④建物のタイプを確認する/タイプV・タイプEは最大100Mbpsで頭打ちです。

建物のタイプを確認する

マンションは配線方式で速度の上限が決まります。

auひかりの提供状況を確認する

※本サービスはベストエフォート型です。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。

そもそも何Mbps必要なのか

「遅い」と感じても、実際には用途に十分な速度が出ていることがあります。

用途 目安
Web閲覧・SNS 10Mbps程度
動画視聴(フルHD) 5〜10Mbps
動画視聴(4K) 25Mbps程度
オンライン対戦ゲーム 100Mbps+Ping20ms以下
ビデオ会議 上り3〜10Mbps
大容量ファイルの送受信 速いほど有利

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ゲームで重要なのは速度よりもPing値(応答速度)です。auひかりの実測は約16msで、この水準なら対戦ゲームでも問題になりにくい範囲です。

手順①:有線で測定する

すべての切り分けはここから始まります。

  1. パソコンをLANケーブルでホームゲートウェイに直結する間にハブやルーターを挟まないでください。
  2. 速度測定サイトで測る時間帯を変えて数回測ると傾向がわかります。
  3. 結果を判定する下り数百Mbps以上出ていれば回線に問題はありません。原因はWi-Fiか端末側です。
有線での結果 原因の所在 次にやること
数百Mbps以上 Wi-Fiまたは端末 手順③へ
100Mbps前後で頭打ち ケーブルまたは建物設備 手順②・④へ
数十Mbps以下 宅内環境または回線 手順②から順に確認

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手順②:LANケーブルを確認する

意外と多い原因です。古いケーブルは1Gbpsを通しません。

規格 対応速度 評価
カテゴリ5 100Mbps 交換してください
カテゴリ5e 1Gbps 1ギガなら十分
カテゴリ6 1Gbps 十分
カテゴリ6a 10Gbps 10ギガ利用時はこれ以上

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ここで100Mbpsの壁が生まれます

  • カテゴリ5のケーブルを使っていると、回線が1Gbpsでも100Mbpsで頭打ちになります
  • ケーブルの側面に「CAT5」「CAT5e」などと印字されています
  • 古いケーブルを使い回している場合は特に確認してください
  • パソコン側のLANポートが100BASE-TXの場合も同様に頭打ちになります

建物の配線方式を確認する

マンションのタイプV・Eは設備側で100Mbpsに制限されます。

提供状況を確認する

※記載の内容は本記事作成時点の情報です。提供状況は建物により異なります。

手順③:Wi-Fiを見直す

有線では速いのにWi-Fiだけ遅い場合、原因はここにあります。

効果の大きい順

  • 5GHz帯に接続する/2.4GHzより高速で干渉も少ない。SSIDに「5G」「a」が付いていることが多いです
  • 設置場所を変える/家の中央・高い位置・遮蔽物のない場所へ
  • 密閉した収納から出す/棚の中や床置きは電波が届きにくくなります
  • ホームゲートウェイを再起動する/電源を抜いて1分待ってから入れ直します
  • 接続台数を減らす/同時接続が多いと1台あたりの速度が落ちます
  • 端末側の対応規格を確認する/古いスマホやPCは高速規格に対応していません
周波数帯 速度 障害物 干渉
2.4GHz 遅い 強い(壁を通りやすい) 受けやすい
5GHz 速い 弱い(壁に弱い) 受けにくい

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ホームゲートウェイの近くで使うなら5GHz、離れた部屋なら2.4GHz、という使い分けになります。離れた部屋で速度が必要なら、中継機やメッシュWi-Fiを検討してください。

手順④:建物のタイプを確認する

ここまで試しても100Mbps前後で頭打ちなら、建物設備が原因の可能性があります。

タイプ 最大速度 改善の可否
戸建て(ホーム) 1Gbps(5ギガ・10ギガあり) 宅内環境の改善で対応
マンション・光配線方式 1Gbps 宅内環境の改善で対応
マンション・タイプG 664Mbps 宅内環境の改善で対応
マンション・タイプV/E 100Mbps 改善できません

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タイプV・タイプEの場合

  • 建物の既存配線を使う方式で、設備側の上限が100Mbpsです
  • ルーターを買い替えても、ケーブルを替えても改善しません
  • 建物に導入されている他の回線があるか確認してください
  • ただし動画視聴やWeb閲覧なら100Mbpsで十分実用的です

時間帯によって遅くなる場合

auひかりはKDDIの独自回線なので、光コラボ各社が共有するフレッツ光網の混雑の影響は受けません。それでも夜だけ遅い場合は、次を確認してください。

確認すること

  • 家庭内の同時利用/家族の動画視聴やゲームで帯域を使っていないか
  • Wi-Fiの干渉/夜は近隣のWi-Fiも増えます。5GHz帯なら影響が小さくなります
  • 端末のバックグラウンド通信/OSやアプリの自動更新
  • マンションの共用設備/タイプV・Eでは同じ建物内の利用状況が影響します

原因別・対処の早見表

症状 考えられる原因 対処
有線は速いがWi-Fiだけ遅い Wi-Fiの設定・設置場所 5GHz帯へ/設置場所を変更
有線でも100Mbpsで頭打ち ケーブルまたは建物設備 ケーブル交換/タイプを確認
特定の端末だけ遅い 端末の対応規格 端末側の設定・買い替えを検討
夜だけ遅い 家庭内の同時利用・Wi-Fi干渉 5GHz帯へ/利用状況を確認
突然遅くなった 一時的な不具合 機器を再起動
ずっと遅い 環境全体の見直しが必要 手順①から順に確認

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それでも解決しない場合

問い合わせる前に控えておくこと

  • 有線での測定値/下り・上り・Ping
  • Wi-Fiでの測定値
  • 測定した時間帯/複数回の結果があると 傾向がつかめます
  • 使用しているLANケーブルの規格
  • 建物のタイプ/戸建て/マンションの配線方式
  • これらがあると、KDDIのサポートでも話が早く進みます

速度に関するよくある質問

回線を乗り換えれば速くなりますか?

原因によります。有線で数百Mbps出ているなら回線に問題はなく、乗り換えても改善しません。マンションのタイプV・Eが原因なら、他の回線でも建物設備が同じなら変わらない可能性があります。まず切り分けてから判断してください。

10ギガにすれば速くなりますか?

戸建ての対象エリアであれば選べますが、端末側の対応が必要です。LANポートが10GBASE-T以上、ケーブルがカテゴリ6a以上でなければ性能を活かせません。1Gbpsで足りている用途なら、体感差はほとんどありません。

ホームゲートウェイの再起動は効果がありますか?

一時的な不具合であれば改善することがあります。電源を抜いて1分ほど待ってから入れ直してください。ただし恒常的に遅い場合は、他の原因を切り分ける必要があります。

Ping値が高いのですが。

Wi-Fi接続では有線より高くなります。ゲームで応答速度が重要なら、有線接続を試してください。auひかりの実測Ping値は有線で約16msという水準です。それより大幅に高い場合は、Wi-Fiか端末側の要因が考えられます。

速度測定はどのサイトで測ればいいですか?

複数のサイトで測って比べてください。測定サイト側の混雑で結果が変わることもあります。また時間帯を変えて数回測ると、恒常的に遅いのか一時的なのかが判断できます。

解約を考えています。

その前に有線接続での測定とLANケーブルの確認だけは済ませてください。原因が宅内環境だった場合、乗り換えても改善しません。しかも解約には契約解除料と工事費の残債がかかります。戸建てで12ヶ月目なら約36,800円の負担です。

改善が期待できるケース・できないケース

状況 改善 対処
LANケーブルがカテゴリ5 できる カテゴリ5e以上に交換
Wi-Fiが2.4GHz帯 できる 5GHz帯に切り替え
ルーターの設置場所が悪い できる 中央・高い位置へ
端末が古い規格 一部できる 有線接続にする
マンションのタイプV/E できない 建物設備の制限です

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最後の行だけは宅内でどうにもなりません。ただし100Mbpsあれば4K動画(25Mbps程度)も余裕があるため、用途によっては問題にならない水準です。

まとめ

この記事の要点

  • まず有線で測定する。ここが速ければ回線に問題はない。
  • LANケーブルがカテゴリ5だと100Mbpsで頭打ちになる。
  • Wi-Fiは5GHz帯へ。設置場所は家の中央・高い位置に。
  • マンションのタイプV・Eは設備側で100Mbps制限。宅内では改善できない。
  • 解約前に切り分けを。原因が宅内なら乗り換えても変わらない。

多くのケースは有線測定とケーブル確認だけで原因がわかります。まずそこから試してください。

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※本記事の内容は2026年8月時点の公開情報に基づく参考値です。実際の速度は利用環境により異なります。

【出典・注記】

  • 実測速度:みんなのネット回線速度に投稿された直近3ヶ月のauひかり測定結果の平均値(有線・下り約929Mbps/上り約887Mbps/Ping約16ms)
  • 配線方式ごとの最大速度:KDDIの公開情報
  • 記載の速度はベストエフォート型サービスの技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。表記の金額はすべて税込です。
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