在宅勤務で重要なのは、ダウンロード速度ではありません。ビデオ会議で効いてくるのは上り速度と、その安定性です。
auひかりの上りは有線平均で約887Mbpsと、下りとほぼ同水準。多くの光回線は上りが遅くなるため、ここは実用上の差になります。この記事で在宅勤務向けの視点を整理します。
在宅勤務で見るべき指標
- 上り速度/ビデオ会議で自分の映像を送るのに使います。
- 安定性/会議中に途切れないこと。混雑への強さが効きます。
- Ping値/リモートデスクトップの操作感に影響します。
- 下り速度/実は最も要求が低い項目です。
まずは建物の対応状況を確認
マンションは配線方式で上限が変わります。判定だけなら申し込みは不要です。
※本サービスはベストエフォート型です。記載の速度は技術規格上の最大値であり、実使用速度を示すものではありません。
必要な速度の目安
| 用途 | 下り | 上り |
|---|---|---|
| ビデオ会議(1対1) | 1〜3Mbps | 1〜3Mbps |
| ビデオ会議(グループ) | 3〜10Mbps | 3〜10Mbps |
| 画面共有をする側 | — | 上りの負荷が上がります |
| リモートデスクトップ | 数Mbps | 数Mbps+低Ping |
| クラウドへのファイル送信 | — | 速いほど有利 |
← 表は横にスクロールできます
数字だけ見れば10Mbpsもあれば足ります。問題は「常に安定してその速度が出るか」です。会議中に一瞬でも落ち込むと、映像や音声が途切れます。
上り速度が軽視されやすい理由
宣伝されるのは下り速度
- 「最大1Gbps」という表記は下り速度を指すのが一般的です
- 多くの回線は上りが下りより大幅に遅い設計になっています
- 動画視聴やWeb閲覧が中心の家庭利用では、上りはほとんど使いません
- ところが在宅勤務では、上りが主役になります
| 回線 | 上りの傾向 |
|---|---|
| auひかり | 有線平均 約887Mbps(下りとほぼ同水準) |
| 光コラボ各社 | 下りより遅くなる傾向 |
| ケーブルテレビ | 下りより大幅に遅い設計のことがあります |
| ホームルーター | 下りより遅く、電波状況で変動 |
← 表は横にスクロールできます
在宅勤務が主目的なら、上り速度を必ず確認してください。現在の回線で実測すれば、比較の材料になります。
安定性が効いてくる場面
在宅勤務の時間帯は、家族が家にいる時間と重なります。
同時利用で起きること
- 子どもが動画を見ている/下りの帯域を消費します
- 家族もビデオ会議をしている/上りが競合します
- OSやアプリの自動更新/バックグラウンドで帯域を使います
- クラウドバックアップ/上りを継続的に使います
| 対策 | 効果 |
|---|---|
| 有線接続にする | 最も効果が大きい。安定性が段違いです |
| 戸建てなら5ギガを選ぶ | 追加料金0円。帯域に余裕が生まれます |
| 会議中の自動更新を止める | OS・アプリの設定で制御できます |
| 独自回線を選ぶ | 混雑時間帯の影響を受けにくい |
← 表は横にスクロールできます
有線接続を強く勧める理由
| 項目 | 有線 | Wi-Fi |
|---|---|---|
| 速度 | 安定 | 環境で変動 |
| ジッター(ばらつき) | 小さい | 大きい |
| 干渉 | 受けません | 電子レンジ・近隣のWi-Fi |
| 接続の切断 | 起きにくい | 起きることがあります |
← 表は横にスクロールできます
会議中に映像が固まる、音声が途切れるといった症状の多くはWi-Fi側のジッターや一時的な切断が原因です。有線に切り替えるだけで解消することが少なくありません。
有線にするときの確認
- LANケーブルはカテゴリ5e以上/カテゴリ5だと100Mbpsで頭打ち
- ホームゲートウェイに直結/間に機器を挟むほど不安定要因が増えます
- ノートPCにLANポートがない場合/USB-LANアダプタで対応できます
マンションの配線方式に注意
| タイプ | 最大速度 | 在宅勤務での評価 |
|---|---|---|
| 光配線方式 | 1Gbps | 問題なし |
| タイプG | 664Mbps | 問題なし |
| タイプV/E | 100Mbps | 会議には足りるが余裕は少なめ |
← 表は横にスクロールできます
タイプV・Eでもビデオ会議自体はできます。ただし家族の同時利用が重なると影響を受けやすくなります。エリア判定で建物のタイプを確認しておいてください。
会議が不安定なときの切り分け
- 有線接続に切り替える最も効果が大きい対策です。これで解消するならWi-Fiが原因でした。
- 上り速度を測る有線で測定し、3〜10Mbpsを安定して超えているか確認します。
- 家族の利用状況を確認する動画視聴や大容量ダウンロードが重なっていないか。
- バックグラウンド通信を止めるOSやアプリの自動更新、クラウド同期を一時停止します。
- 建物のタイプを確認するマンションのタイプV・Eなら上限が100Mbpsです。
在宅勤務で整えておきたい環境
回線以外で効くこと
- 有線LANの配線/作業スペースまでケーブルを引けるか
- USB-LANアダプタ/ノートPCにポートがない場合
- カテゴリ5e以上のケーブル/古いケーブルは100Mbpsで頭打ち
- ルーターの設置場所/Wi-Fiを使うなら作業部屋の近くに
- 予備の通信手段/スマホのテザリングを設定しておく
在宅勤務に関するよくある質問
ビデオ会議には何Mbps必要ですか?
グループ会議で上り3〜10Mbps程度が目安です。数字としては大きくありませんが、常に安定してその速度が出ることが重要になります。瞬間的に落ち込むと映像や音声が途切れるためです。
会議中に映像が固まります。
まずWi-Fiから有線接続に切り替えてみてください。ジッター(速度のばらつき)が原因のことが多く、有線にするだけで解消することが少なくありません。それでも改善しない場合は、家族の同時利用や建物の配線方式を確認してください。
10ギガにすれば会議が安定しますか?
安定性は帯域の太さだけでは決まりません。端末側が10GBASE-T以上に対応していなければ性能も活かせません。会議の安定を求めるなら、有線接続にすることのほうが効果があります。
ホームルーターでも在宅勤務できますか?
できますが、上り速度と安定性で不利になりやすくなります。電波状況によって変動するため、設置場所の影響も受けます。会議が業務の中心なら、光回線の有線接続をおすすめします。
現在の回線の上り速度を知りたいです。
速度測定サイトで測れます。必ず有線接続で、時間帯を変えて数回測ってください。会議をする時間帯の数値が実際の使用条件に近くなります。
家族も同時に会議をします。大丈夫ですか?
上りの帯域を分け合う形になります。auひかりの上りは有線平均で約887Mbpsあるため、複数人の会議程度なら余裕があります。ただしマンションのタイプV・Eでは上限が100Mbpsなので、同時利用が重なると影響が出やすくなります。
セキュリティ面で気をつけることは?
Wi-Fiのパスワードを初期設定のまま使わないこと、勤務先が指定するVPNなどの手順に従うことが基本です。回線の選択とは別の話になるため、勤務先の情報システム部門の指示を確認してください。
他の回線と比べたときの位置づけ
| 回線 | 上り | 安定性 | 在宅勤務での評価 |
|---|---|---|---|
| auひかり | 下りと同水準 | 独自回線で高い | 適しています |
| NURO光 | 下りより遅い傾向 | 独自回線で高い | 適しています |
| 光コラボ(IPoE) | 下りより遅い傾向 | 混雑の影響あり | 環境による |
| ケーブルテレビ | 大幅に遅い設計も | プランによる | 要確認 |
| ホームルーター | 遅く変動しやすい | 電波状況次第 | 不利になりやすい |
← 表は横にスクロールできます
在宅勤務が業務の中心なら、上り速度と安定性で選ぶのが合理的です。下り速度の数字だけを比べると判断を誤ります。
戸建てなら5ギガを選ぶ意味
| 状況 | 1ギガ | 5ギガ |
|---|---|---|
| 追加料金(対象エリア・35ヶ月) | — | 0円 |
| 自分だけが会議をする | 十分 | 十分 |
| 家族も同時にネットを使う | 問題なし | 余裕が生まれます |
| 複数人が同時に会議 | 環境による | 有利 |
← 表は横にスクロールできます
1ギガでも在宅勤務には十分ですが、対象エリアの戸建てなら5ギガが追加料金なしで選べます。選ばない理由がないため、申し込み時に確認してください。
在宅勤務で使うなら押さえる3点
優先順位はこの通り
- ①有線接続にする/最も効果が大きく、費用もほぼかかりません
- ②上り速度を確認する/有線で測って、安定して10Mbps以上出るか
- ③建物のタイプを把握する/マンションならタイプV・Eかどうか
この3つで、会議が途切れる原因のほとんどが特定できます。回線を変える前に、まず①を試してください。
まとめ
この記事の要点
- 在宅勤務で効くのは上り速度と安定性。下り速度の要求は低い。
- auひかりの上りは有線平均で約887Mbps。下りとほぼ同水準。
- 会議が途切れる原因の多くはWi-Fiのジッター。有線化で解消することが多い。
- 戸建てなら5ギガが追加料金なし。家族の同時利用に余裕が出ます。
- マンションのタイプV・Eは会議自体はできるが、同時利用に弱い。
回線を選ぶ前に、まず現在の上り速度を有線で測ってみてください。そこが比較の起点になります。
Webからの申し込みで特典が適用されます
開通工事は日程を押さえた順に埋まっていきます。使いたい時期が決まっているなら、早めの手続きが確実です。
※本記事の内容は2026年8月時点の公開情報に基づく参考値です。実際の速度は利用環境により異なります。
【出典・注記】
- 実測速度:みんなのネット回線速度に投稿された直近3ヶ月のauひかり測定結果の平均値(有線・下り約929Mbps/上り約887Mbps/Ping約16ms)
- ビデオ会議に必要な速度の目安は一般的な水準の整理であり、利用するサービスや設定により異なります。
- 記載の速度はベストエフォート型サービスの技術規格上の最大値です。表記の金額はすべて税込です。