「auひかり 乗りかえスタートサポート」は、他社回線を解約するときにかかる違約金相当額を還元するKDDIの公式特典です。戸建てなら最大50,000円と金額が大きく、乗りかえを検討する人にとっては判断を左右する制度です。
ただし申請ルールが厳格で、取り逃す人が少なくありません。この記事では、対象条件・金額の内訳・申請手順・否認されやすいケースまで、この制度だけを掘り下げます。
スタートサポートの要点
- 2階建て構造/本体(最大30,000円)+上乗せキャッシュバック(戸建て20,000円・マンション10,000円)。
- 上乗せ分は解約金が必須/他社の解約金が発生していないと受け取れません。
- 申請は開通後・12ヶ月以内・1回のみ/開通前の申請は無効です。
- 解約違約金明細のコピーが必要/原本は返却されません。
自分が対象になるか確認する
乗りかえ状況とプランで適用可否が決まります。確認だけなら申し込みは不要です。
※還元額・適用条件は予告なく変更される場合があります。最新の内容は遷移先の公式ページでご確認ください。
制度の全体像
| 特典 | 戸建て | マンション | 条件 |
|---|---|---|---|
| スタートサポート本体 | 最大30,000円 | 他社からの乗りかえ | |
| 上乗せキャッシュバック | 20,000円 | 10,000円 | 他社の解約金が発生していること |
| 合計 | 最大50,000円 | 最大40,000円 | — |
← 表は横にスクロールできます
この2つはセットで案内されることが多いのですが、適用条件が異なります。本体は乗りかえであれば対象になりますが、上乗せ分は解約金が実際に発生していないと受け取れません。
対象になる乗りかえ元
対象となるサービス
- 他社の固定インターネット回線(光回線、ケーブルテレビのネットなど)
- 他社のホームルーター
- 他社のモバイルルーター
固定回線からの乗りかえだけでなく、ホームルーターやモバイルルーターからの切り替えも対象になる点は見落とされがちです。「工事のいらないネットから光回線に変えたい」という人も適用できます。
プランの条件
| 住居タイプ | 必要なプラン | 追加条件 |
|---|---|---|
| 戸建て | ずっとギガ得プラン+電話 | 36ヶ月以上の継続利用 |
| マンション | お得プラン/お得プランA+電話 | — |
← 表は横にスクロールできます
いずれもひかり電話への加入が必須です。ネット単体では対象になりません。戸建ての場合はさらに36ヶ月以上の継続利用を約束する必要があります。
ギガ得プランや標準プランを選ぶと、戸建てでは条件を満たせません。プラン選択の段階で決まってしまうため、申し込み時に必ず確認してください。
還元の方法と時期
| 住居タイプ | 還元方法 |
|---|---|
| 戸建て | 郵便為替またはau PAY残高へのチャージ |
| マンション | 郵便為替またはau PAY残高10,000円+毎月1,000円×最大20ヶ月の月額割引 |
← 表は横にスクロールできます
マンションは一部が月額割引になる
- 一括で全額を受け取れるとは限りません
- 毎月1,000円×最大20ヶ月という形式の場合、20ヶ月未満で解約すると残りは受け取れません
- マンションの契約更新期間は24ヶ月目なので、期間的には満了できる設計です
申請の手順
- 他社を解約し、違約金明細を入手する解約時の請求内訳を保管してください。マイページから出力できる事業者が多くあります。提出はコピーで、原本は返却されません。
- auひかりの開通工事を完了させる開通前に申請すると無効になります。必ず工事完了後に進めてください。
- 申請書を用意する公式サイトから入手するか、案内に従って準備します。
- 明細のコピーを同封して送付する申込月を含めて12ヶ月以内が期限です。
- 還元を受け取る郵便為替またはau PAY残高へのチャージで受け取ります。
申請ルールの厳格な部分
- 申請は1回のみ/複数送付した場合、最初のものだけが有効です
- 開通前の申請は無効/やり直しはできません
- 期限は申込月を含めて12ヶ月以内
- 原本を送っても返却されない/必ずコピーを送ってください
受け取れないケース
| ケース | 本体 | 上乗せCB |
|---|---|---|
| 新築へ入居(前の回線なし) | 対象外 | 対象外 |
| 更新月ちょうどで解約(解約金0円) | 金額次第 | 対象外 |
| ひかり電話に加入しない | 対象外 | 対象外 |
| 戸建てでギガ得・標準プラン | 対象外 | 対象外 |
| 開通前に申請した | 無効 | 無効 |
| 12ヶ月の期限を過ぎた | 無効 | 無効 |
← 表は横にスクロールできます
最も金額のインパクトが大きいのが「更新月ちょうどで解約した」ケースです。解約金を節約したつもりが、上乗せキャッシュバックを丸ごと逃します。
更新月を待つべきか、待たないべきか
| 選択 | 他社の解約金 | auひかりの還元 | 差引 |
|---|---|---|---|
| 更新月まで待つ | 0円 | 0円(上乗せ対象外) | ±0円 |
| 今すぐ乗りかえる(解約金4,000円の場合) | -4,000円 | +50,000円 | +46,000円 |
← 表は横にスクロールできます
解約金が数千円なら、待たずに乗りかえたほうが得になります。ただし他社の解約金は事業者によって幅があり、工事費の残債が加わることもあります。自分の解約金額を確認してから計算してください。
本体と上乗せキャッシュバックの違いを整理する
この2つは名前が似ているため混同されがちですが、性質がまったく違います。
| 比較項目 | スタートサポート本体 | 上乗せキャッシュバック |
|---|---|---|
| 性質 | 解約違約金相当額の補填 | 定額のキャッシュバック |
| 金額 | 最大30,000円(実費に応じる) | 戸建て20,000円/マンション10,000円 |
| 解約金が0円の場合 | 還元額も0円に近づく | 丸ごと対象外 |
| 解約金が30,000円超の場合 | 30,000円が上限 | 定額なので変わらない |
← 表は横にスクロールできます
本体は実費の補填なので、解約金が少なければ還元も少なくなります。一方の上乗せは定額ですが、「解約金が発生していること」自体が条件です。
解約金が1円でも発生していれば上乗せの20,000円が付くという構造なので、少額の解約金なら乗り換えたほうが得になる計算が成り立ちます。
スタートサポートに関するよくある質問
工事費の残債も還元の対象になりますか?
解約時に発生する費用として、工事費の残債を含めて負担してくれるケースがあります。ただし上限額があるため、残債が大きい場合は全額をカバーできないこともあります。金額は申し込み前に窓口へ確認してください。
解約金の明細を捨ててしまいました。
解約した事業者に再発行を依頼してください。多くはマイページから請求内訳を確認・出力できます。他社を解約する前に、明細の取得方法を確認しておくのが安全です。
解約金が30,000円を超える場合はどうなりますか?
本体の還元は最大30,000円が上限です。それを超える分は自己負担になります。ただし上乗せキャッシュバックが別枠で加算されるため、戸建てなら合計50,000円までが目安になります。
窓口独自のキャッシュバックと併用できますか?
できます。スタートサポートはKDDIの公式特典なので、申込窓口が独自に出す還元とは別枠です。両方を合算した金額が「最大◯◯円還元」として案内されています。
申請後、いつ振り込まれますか?
申請の処理状況によって異なります。郵便為替の場合は書類が郵送で届き、au PAY残高へのチャージを選んだ場合はアカウントに反映されます。時期に不安がある場合は、申請後の目安を窓口へ確認してください。
戸建てで36ヶ月使わずに解約したらどうなりますか?
戸建ての適用条件には36ヶ月以上の継続利用が含まれます。途中解約した場合の取り扱いは契約内容によるため、申し込み時に確認してください。加えて、工事費の残債と契約解除料も発生します。
他社の解約金の相場を知っておく
スタートサポートを使うかどうかは、他社の解約金がいくらかで判断が変わります。事業者によって幅がありますが、大まかな水準を把握しておくと計算が早くなります。
| 解約時に発生しうる費用 | 内容 |
|---|---|
| 契約解除料 | 近年は月額相当額程度に抑えられている事業者が多い |
| 工事費の残債 | これが最も大きくなりやすい |
| 端末の残債 | ホームルーター・モバイルルーターの場合 |
| 撤去工事費 | 事業者・契約時期による |
← 表は横にスクロールできます
近年は法改正の影響で契約解除料そのものは下がっている一方、工事費の残債は依然として大きな負担になります。マイページで「解約時にかかる費用の総額」を確認してから判断してください。
申請前のチェックリスト
この6項目を確認してから送付する
- auひかりが開通済みか/開通前の申請は無効です
- 解約違約金の明細はコピーか/原本は返却されません
- 申込月から12ヶ月以内か/期限を過ぎると受け付けられません
- プランは条件を満たしているか/戸建てはずっとギガ得+電話
- 申請は初回か/複数送付すると最初のものだけが有効です
- 受け取り方法を選んだか/郵便為替かau PAY残高へのチャージ
特に「開通前に申請してしまう」失敗は取り返しがつきません。工事が完了し、実際にネットが使える状態を確認してから手続きに入ってください。
まとめ
この記事の要点
- 本体最大30,000円+上乗せ(戸建て20,000円・マンション10,000円)の2階建て。
- 上乗せ分は他社の解約金が実際に発生していることが条件。
- 戸建てはずっとギガ得プラン+電話、36ヶ月以上の継続利用が必要。
- 申請は開通後・申込月を含めて12ヶ月以内・1回のみ。開通前は無効。
- 解約金が数千円なら、更新月を待たずに乗りかえたほうが得になることが多い。
金額が大きいぶん、条件と手続きの詰めが甘いと丸ごと逃します。乗りかえを決めたら、まず他社の解約金額を確認してください。
Webからの申し込みで特典が適用されます
開通工事は日程を押さえた順に埋まっていきます。使いたい時期が決まっているなら、早めの手続きが確実です。
※本記事の内容は2026年8月時点の公開情報に基づく参考値です。金額および適用条件は予告なく変更される場合があります。
【出典・注記】
- 特典金額・適用条件・申請ルール:KDDIおよび正規代理店の公開情報
- 他社の解約金額は事業者・契約内容により異なります。表記の金額はすべて税込です。